有利な情状が少ないように見える事件でも,弁護人の創意工夫と地道な努力が必要とされます。しかし,刑事弁護の経験が少ない若手弁護士にとって,情状弁護活動の方針に悩まれることは多いと思います。そこで,今回の若手ゼミでは,情状弁護活動の工夫例をテーマに,ほとんどの刑事事件で問題となる被害者対策を中心にゼミ形式で勉強しようと思います。被害者対策については,被疑者・被告人の味方という立場から,示談等を成立させるために,被害者との接触に際し慎重な配慮を要します。既に刑事事件を経験された方の中には,被害者との関係で苦労をされた方もおられるはずです。一方,被害者のいない薬物犯罪などにおいてもどのように有利な情状を見出すかを悩まれることがあると思いますので,これらの問題についても併せて勉強しようと思います。
また、アドバイザーや他の参加者と共に、具体的事件の悩みどころについて検討する時間もとる予定です。参加者からの具体的事件に関する持ち込み相談も大歓迎です!なお、時間配分の関係がありますので、持ち込み相談したい方は、できるだけ事前に事件の概要をご連絡ください。
なお、ゼミ終了後には、講師の先生を囲んでの懇親会も予定しておりますので、こちらもお時間の許す限りご参加ください。
(事務局担当:船崎)