弁護人は,裁判官・裁判員を説得できなければ,勝利を得ることはできません。「被告人は無罪です。」,「被告人には執行猶予判決が相当です。」と主張するだけでは被告人を弁護したことにはなりません。裁判官・裁判員を説得するためには,全ての証拠を矛盾なく説明できるだけの論拠が必要です。
今回の若手ゼミでは,髙野隆弁護士をお招きし,裁判官・裁判員を説得するに足りる「弁護側が勝つべき理由」,すなわちケースセオリーの構築方法について学びます(なお,11月10日の東京弁護士会実施の秋期弁護士研修講座「TT法(刑事弁護におけるケースセオリーの構築方法)実践編」とは,内容が異なります。)。皆様には,事前に事例を検討していただき,講師が提唱する「TT法」に基づいて,その事例におけるケースセオリーを実際に組み立てていただきます(受講される方には資料の事前配布を行います。刑事弁護フォーラムのメーリングリストで資料を流す予定です。会員でない方はお申し込みの際にメールアドレスを明記ください。)。TT法を知って,明日からの弁護にぜひ活かしていきましょう。
ゼミ終了後は講師を囲んでの懇親会も予定しております。こちらも是非ご参加ください!